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★【経済インサイド】「こんな投資はムリ」夢のエコカー燃料電池車「水素ステーション」建設で揺れるエネルギー業界
2015.1.31 12:00

「究極のエコカー」といわれる燃料電池車(FCV)に、燃料の水素を供給する「水素ステーション」。
FCVの普及に欠かせないものだが、エネルギー3社が水素ステーションで販売する水素価格を相次いで
公表した。出てきた数字は1キロ当たり1000~1100円(税別)。これは、経済産業省が
平成32年の目標と設定した価格に相当し、ハイブリッド車のガソリン代に匹敵するという。
目標を約5年前倒しで達成する戦略的な価格設定といえるが、その一方で水素の価格はガソリンの
2倍以上とされるだけに、当面は採算割れは避けられそうにない。このため、エネルギー業界では
赤字を垂れ流すことを嫌い、様子見を決め込む企業は多い。安倍晋三首相はFCV普及を後押し
するため規制緩和にも前向きだが、実際に普及するかどうかは見通しにくく、エネルギー業界では
リスクを回避する空気がいまだ支配的になっている。

・あわてた東京ガス

東京都練馬区。目白通りをドライブしていると、「水素ステーション」と記された地味な看板が目に入る。
トヨタ自動車が国内初の市販FCV「MIRAI(ミライ)」を発売したのに合わせ、
東京ガスが昨年12月18日に開設した「練馬水素ステーション」だ。

首都圏初の水素ステーションで、既存の天然ガススタンドと併設するタイプ。外部で調達した水素を
トラックで搬入して使う「オフサイト方式」だ。「MIRAI」に搭載する水素タンクの圧力は70メガパスカル。
満タンにするには4~5キロの水素が必要で、同水素ステーションでは1台当たり約3分で充填できるという。

開所式には多数の報道陣が集まり、救仁郷豊副社長は、満面の笑みを浮かべながらFCVに水素を入れてみせる
パフォーマンスを演じた。ただ、「MIRAI」の発売後1カ月あまりしかたっていない現在、
水素ステーションは「開店休業」の状態だ。

一般向け水素ステーションは、LPガス最大手の岩谷産業が昨年7月、兵庫県尼崎市に初めて開設した
のが皮切り。岩谷は4カ月後の11月、水素の価格を1キロ当たり1100円(税別)で販売すると発表し、
エネルギー業界関係者を驚かせた。上羽尚登副社長は「採算は当初厳しいが、FCVの普及には最初から
安めの価格設定を実現すべきだと判断した」と価格設定の根拠をこう説明した。

岩谷に対抗するかのように、石油元売り最大手のJX日鉱日石エネルギーは12月、
水素1キロ当たり1000円(同)で販売すると発表。これにあわてたのが東ガスだ。

東ガスは水素の価格は、「MIRAI」が実際に納車される来春までに決める方針だったが、
「ライバルに後れを取ってしまう」(幹部)との焦燥感が社内に広がり、結局年明けの1月8日、
1キロ当たり1100円(同)で販売すると発表した。

・ガソリンスタンドの5倍の建設費

岩谷は27年度に、水素ステーションを20カ所、JXも40カ所にまで増やす計画を掲げている。
エネルギー業界でここまで積極的な設置計画をかかげているのは、この2社に限られる。
その大きな理由は、ガソリンスタンドの約5倍もかかる水素ステーションの建設コストにある。

国が整備費の最大半額を補助する制度を始めたものの、まだ高額なコストがかかるのが実情だ。
ガソリンスタンド並みのコストを目指し、東京都と愛知県が国とは別に整備費を補助する事業を
始める予定だが、全国に広がらないと普及はおぼつかない。

また、水素ステーションはガソリンスタンドに比べ、より広い敷地面積が必要で立地の規制も厳しい。
FCVの普及が不透明な中、こうした理由が参入をためらわせている。 >>2へ続く

http://www.sankei.com/premium/news/150131/prm1501310001-n1.html
水素ステーションで燃料電池車に水素を入れる式典を行う東京ガスの救仁郷豊副社長(右)=平成26年12月18日、東京都練馬区
2:2015/01/31(土) 17:15:13.85 ID:
>>1より

コストダウンに向けた企業努力も欠かせない。東ガスの練馬水素ステーションは天然ガススタンドと
屋根などの設備を共用し、コストダウンを図った。さいたま市でも水素製造設備を併設した
「オンサイト方式」の水素ステーションを建設中で、完成後は練馬への供給も計画する。
オンサイト方式とオフサイト方式の両方をバランスよく運用することで、普及初期の水素製造装置の
稼働率を向上させるなど設備の効率的な運用と省コストを目指している。

「MIRAI」は発売後1カ月の受注台数が、当初の年間販売目標の4倍に迫る1500台となるなど
出足は好調だ。トヨタは、生産能力を28年に現在の約3倍にあたる年間2000台程度に、
29年に4倍強の3000台程度に増強するほか、FCV関連の特許を32年までライバル各社に
無償提供し、市場拡大を促す。

安倍首相は「MIRAI」が首相官邸に納車された15日、ガソリンスタンドと同じように
セルフ式も可能にするなど規制緩和を加速する考えを示した。

岩谷は、セブン-イレブン・ジャパンと組んで、コンビニエンスストアに併設した水素ステーションを
27年秋から大都市圏を中心に順次開設、水素ステーションの多様化を進める計画だ。

・設置はまだたった4カ所

しかし、エネルギー業界は、岩谷やJXのように赤字のリスクがありながらも水素ステーション推進を
掲げる企業があるのに対し、大部分の企業が慎重な姿勢を崩していない。2カ所の設置を決めた東ガス
幹部でさえ「FCVの普及が1000台規模ではコストダウンにも限界がある。水素の製造や輸送の
方法が確立できなければ、普及は難しいだろう」と不安を隠さない。

政府は27年度中に4大都市圏で水素ステーションを100カ所程度整備する目標だが、
現在設置されているのは全国でたった4カ所。大阪ガス幹部は「東京で集中的に整備して、
その後、全国に広げるほうがよいのではないか」と政府の戦略に首をかしげる。

さらに石油元売り大手の首脳は「FCVがどれだけ普及するかわからないのに、建設なんてできない。
ガソリンスタンドと併設するにしても、工事中は営業ができなくなる」と話す。

FCVと水素ステーションは、いわばニワトリと卵の関係だ。
「水素ステーションがなければFCVは普及しない」「FCVがなければ水素ステーションも普及しない」。

トヨタ自動車が世界に先駆けて日本国内で発売したFCV。ホンダが28年3月、日産自動車も
29年にも発売する。これらFCVを生かすも殺すも水素ステーションの普及にかかる。
政府のさらなる支援、今後のエネルギー各社の経営判断が改めて注目されている。(宇野貴文)

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セブンに水素ステーション 岩谷産業、併設店舗で提携
http://www.sankei.com/economy/news/141210/ecn1412100024-n1.html
3:2015/01/31(土) 17:19:09.07 ID:
トヨタ、先端走り過ぎ
楽しいけどね
5:2015/01/31(土) 17:49:38.81 ID:
こういうのこそ国策でやらないとな
各都道府県に1箇所くらいは期間限定で国が運営費を肩代わりするくらいでも
いいんじゃないの?

その1箇所を取り合いにさせれば、乗らざるを得ない企業も出てくるでしょ
補助を受けないステーションは不利になるもの