1:2014/12/16(火) 19:03:57.28 ID:
★トヨタ、不景気アルゼンチンで「一人勝ち」…現地紙が分析する強みとは?
更新日:2014年12月16日


アルゼンチンは、「景気低迷」「高いインフレ」「外貨不足」に苦しんでいる
(経済博士ヘルマン・フェルモ氏、インフォバエ紙)。そんなアルゼンチンで、
トヨタは生産・販売ともに成長している。競合メーカーが軒並み落ち込む中、なぜか。

アルゼンチンを代表する経済紙のイ・プロフェシオナル紙は、トヨタを“常識では考えられない
奇跡に近い業績”をあげたとして、その理由を探っている。

◆ アルゼンチンは常にインフレが高い国
アルゼンチンは、2001年に財政破綻(デフォルト)。2004年から、経済が回復の兆しを見せ始めた。
2006年までは、比較的穏やかな成長を続けていた。トヨタは2005年からアルゼンチンで生産を開始した。
当時のアルゼンチンはGDP 9%、インフレ率は10-12%であった。

しかし、今年のアルゼンチンはまたデフォルトを経験し、インフレ率は35-37%になると予測されている
。国内の景気は低迷し、輸出と海外からの投資も減少している。国の外貨準備金も270億ドル程度しか
ないとされている。同紙の別記事によると、2008年に輸出関係に従事していた労働者は18,000人いたが、
現在は僅か1,000人にまで減少しているという。

◆自動車メーカー、トヨタのみ躍進 人気の車種は?
こうした厳しい状況下で、トヨタは昨年比22%販売を伸ばした(11月までの統計)。同業26社の中で、
トヨタ以外に販売を伸ばしたのは日産のみ(0.7%)だった。BMW、AUDI、スバルは80%以上減少。
同様にポルシェ77%、現代64%、ルノー38%、メルセデス・ベンツ35%、三菱35%、フォルクスワーゲン29%、
ホンダ26%、それぞれ減少した。

また生産台数においても、トヨタはフル操業で昨年比2%の伸びを見せた。フォードが1.5%と続いている。
一方、ルノー、フォルクスワーゲン、ホンダなどは30%以上の減産となっている。

アルゼンチン・トヨタの生産主力車はハイラクウスで、68%は輸出向けである。アルゼンチンからの
輸出車としてNo.1となっている。主な輸出先はブラシル、コロンビア、パナマなど中南米諸国だ。

エティオスとカローラも人気がある。エティオスは昨年9月にブエノス・アイレスで展示したところ、
専門家から参考になる意見が色々あったという。それを取り入れてブラジルから輸入して販売した
ところ好評で、既に20,000台を販売したという。

カローラもモデルチェンジして、今年14,000台を販売している。ライバル社の同種タイプである
プジョー408、ルノーフルエンス、フォルクスワーゲンベントなどは不調だ。

小型ピックアップトラックも好調で、今年26,200台を販売し、このクラスではアマロックを引き離している。

◆ トヨタ成長の背景
どうしてトヨタだけが成長しているのだろうか?トヨタ・アルゼンチンの営業部長グスタボ・サリナス氏は、
トヨタのカルチャーと長期ビジョンがあるお蔭だ、と答えている。

さらに、トヨタ・アルゼンチンの強みは、自社独自にローンを組むことが出来る金融会社を持っている
ことである。インフレ率の高い国で、トヨタ車の購入希望者に有利な条件でクレジットを提供できる
強みをもっている。アルゼンチン政府は、プロ・クレ・アウトという、インフレに影響されない
長期一定の金利クレジットをディーラに提供したが、これは販売促進に余り成果が出ていない。

また、トヨタはバランスシートの内容も良いので、必要なパーツも輸入しやすい。生産やアフター
サービスに必要なパーツを、他社に比べ比較的容易に入手している。

外貨を稼ぐ輸出力をもっていないと、政府の規制で輸入の為の外貨が銀行から容易に入手できない。
トヨタは輸出に貢献しているので、輸入に必要な外貨は比較的容易に入手できる。

一方、エル・リトラル・デジタル情報紙に対し、同社のダニエル・エレロ社長は「ハイラックスの生産で
2分40秒かかっているのを90秒に短縮することに取り組んでいる」と答えた。さらに同氏は、会社の欠勤率が
10%と高いことを気にかけている。月曜・金曜の欠勤率が特に高いことも明かした。タイのトヨタは欠勤率
0.1%だという。さらなる改善を目論んでいるのだ。

http://newsphere.jp/business/20141216-1/
2:2014/12/16(火) 19:44:36.25 ID:
一割も休むのかよw